和魂凡才 箱館戦争本
和魂洋才の人・榎本武揚を主に、幕末関係の話や本の紹介をする凡才人のブログです
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1月もはや、半ばすぎ。ここ数日、観劇だの新年会&送別会だの病院だのと出歩いていたので、すっかり紹介が遅くなってしまいました。

senran2.jpg発売を知ってから1年待ちました~。
「週刊 戦乱の日本史48 箱館戦争」です。

今号も写真や地図がたくさん載っていて、良かったです。
松前城の陥落1年前の古写真は初めて見ました。四稜郭の上空からの写真っていうのもあまり見たことがない気がするのですが。

表紙をめくってまず目に入るのは、榎本さんが東京に護送される時に作った七言絶句。


  健成帯刀前後行
  籃輿羅網先窗明
  山河百戦恍如夢
  獨仰皇裁向玉城

昨年の小樽、函館での展示に出品されていたので、実物を目にした人も多いはず。
私、いつも思うのですが、昔の人はたしなみとはいえ、自分の命がどうなるか判らない時や今から命を絶つ、または絶たれる直前に、よくこんなむずかしい漢詩が作れたなぁ…と。

「榎本武揚伝」は律儀にエピソードを拾ってくれてますが、特に目新しい事は書かれていませんでした。
この本に載っていたエピソードとして面白かったのは、終戦後に弁天台場に収容所になった兵士たちの話。
1か月に1度だけ支給される落とし紙(トイレットペーパー)を本来の用途に使わずに、女性への色文に活用する若者が続出。台場周辺に集まってくる女郎たちに石にくるんだ「石つぶて文」を投げたそうです。男ってヤツはホントに ┐(´д`)┌ヤレヤレ
降伏した賊軍の兵として身の処遇も決まらない、ましてや囚われの身だというのに、何やってんだか(笑)
まぁ、過酷な収容所生活のささやかな楽しみだったのかも知れません。
上の榎本さんの七言絶句も囚われの身になった時に詠んだものですが、共に戦っていても、幹部と兵士の意識の差は意外と大きかったのかも。
でも、こういう兵士たちばっかりだったわけではなく、『戦友姿絵』を描いた中島登さんや『北州新話』を書いた丸毛利恒さんのような人もいて、私たちはそのおかげで当時の様子を知る事ができるわけですが。

あと、この本に載っていた蝦夷共和国の旗ですが、青地に菊花、赤い七芒星(七光星)。Wikipediaによると、七芒星とは北海道を表わす意匠とのことだそうです。
ちなみに北海道開拓使のマークは五光星ですが、開拓使長官黒田清隆がなぜか「七光星にしたい」と提案した事もあったそうですが、その時は結局「今使っている五光星を使いなさい」と却下されたそうです。
そして開道100年を記念して道旗と道章を決める際、現在の七光星に決まったのだとか。
なんとなく、蝦夷共和国の名残というか、榎本さんたちが蝦夷に見た夢が引き継がれているような気がして嬉しいと思うのは私だけでしょうか。


今日の朝日新聞朝刊に「週刊 名将の決断」という分冊百科が刊行されるというチラシが入っていました。2月12日創刊で、毎号時代の異なる名将を2人ずつ、「勝者の戦略」「敗者の誤算」として取り上げるようです。
現在20号まで内容が決まっているようで、ざっと見たところ幕末関係は

 創刊号 坂本龍馬 (敗者)暗殺されるまで
 3  号 西郷隆盛 (勝者)王政復古のクーデター
 4  号 近藤  勇 (勝者)池田屋事件
 5  号 井伊直弼 (敗者)桜田門外の変
 6  号 徳川慶喜 (敗者)江戸幕府崩壊
 11 号 松平容保 (敗者)会津戦争
 12 号 勝 海舟  (勝者)江戸無血開城
 13 号 高杉晋作 (勝者)長州征伐
 14 号 土方歳三 (敗者)鳥羽伏見の戦い
 15 号 西郷隆盛 (敗者)西南戦争
 16 号 徳川斉昭 (敗者)安政の大獄
 17 号 坂本龍馬 (勝者)薩長同盟
 
榎本さんも「敗者」側で登場しそうな予感…。
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【2009/01/18 17:18】 | 箱館戦争本
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NoTitle
M子
北海道の旗ですが
この本で初めて蝦夷共和国の旗を知りました。
蝦夷共和国の七光星が現在の北海道の旗に生きていて、本当に榎本さんの夢が引き継がれているようで、すごく嬉しいし、現在の旗を誇りに思います。
榎本さんの夢をちゃんと引き継がなくちゃ。

NoTitle
香音里
蝦夷共和国の旗は以前見たことがあったのですが、北海道旗と似ているとは今回初めて知りました。

公式には「開拓使時代の北辰旗」と「当時着想されていた七光星のイメージ」を現代的に表現ということですが、蝦夷共和国ファンとしては、蝦夷共和国の旗を引き継いでいると思いたいですよね。
はっ!?もしかして黒田が既に決まっていた五光星を七光星に変えたいと提案したのは、大好きな榎本さんのためだったりして(笑)

…すみません、脱線しました。
北海道旗、素晴らしい旗だと思います。おおいに誇りにしていいと思いますよ♪

NoTitle
M子
再びおじゃまします。
黒田が・・・ 榎本さんのため・・・ 私も同じ事考えてました。本当にそうだったら、これは黒田清隆再評価です。
こうなると、榎本公園の「榎本武揚騎馬像」の「5」と「7」も、何か意味があるのでしょうか? 
そのうち市役所に行って調べて来ます。
いろいろな事を想像すると楽しいですね。

NoTitle
香音里
7メートルの方は意味があるのかどうか解りませんが、五角形の台座は五稜郭を表わしているのだと思っていました。でも、もしかしたら開拓使の五光星なのでしょうか?
榎本さんがまたがっている馬は道産馬だそうですね。
詳細、わかればまた教えてください(他力本願です~っ)

小樽の銅像は以前デザインの面で難航していると聞きましたが、どんな銅像になるのか楽しみですネ。



亀コメント失礼します
まきこ
香音里さん、こんばんは。
亀コメント失礼します(^^;
お恥ずかしいことですが、私は、「戦乱の日本史48 箱館戦争」を読むまで、蝦夷政権の旗が存在することを知らなかったんです。
感動しました。


香音里
まきこさん、こんばんは。
私はネットで偶然蝦夷政権の旗を見たことがあって、その時は別に何も思わなかったのですが、今回北海道旗と似ていると知って、ちょっと感動しました。
短い期間でも蝦夷共和国が存在したという事実を旗に表現してくれているようで(本当は違うのかも知れませんが)嬉しいです。

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今日は本屋さんに、新刊本の物色に。 さっそく、先日発売された「箱館戦争銘々伝」をチェック。いろいろな方が、上・下巻合わせて42人の人物を紹介しています。執筆者の中には永倉新八のご子孫の方のお名前も。hakomei1.jpg
「箱館戦争銘々伝」上巻

 榎本武揚 11-29p
 天野新太郎 30-46p
 石田五助  47-61p
 今井信郎 62-76p
 岩橋教章 77-93p
 エリシャ・E・ライス 94-108p
             甲賀源吾 109-122p
             雑賀孫六郎 123-141p
             齊藤佐治馬 142-154p
             坂本直 155-166p
             島田魁 167-174p
             寂照房 175-183p
             杉村玄英 184-199p
             相馬主計 200-212p
             田本研造 213-220p
             中島三郎助 221-242p
             人見勝太郎 243-255p
             平山金十郎 256-268p
             米田幸治 269-286p
             柳川熊吉 287-301p
             山内六三郎 302-320p
             五稜郭の夏草 321-324p

hakomei2.jpg 「箱館戦争銘々伝」下巻

 土方歳三 11-32p
 荒井郁之助 33-48p
 市村鉄之助 49-55p
 伊庭八郎 56-71p
 大塚霍之丞 72-88p
 大鳥圭介 89-108p
             岡田善治 109-120p
             斎藤順三郎 121-131p
             佐野専左衛門 132-141p
             沢太郎左衛門 142-162p
             ジュル・ブリュネ 163-182p
             杉浦誠 183-192p
             煤孫金次 193-206p
             諏訪常吉 207-232p
             高松凌雲 233-270p
             田村銀之助 271-279p
             永井蠖伸斎 280-293p
             牧野数江 294-304p
             三好胖 305-318p
             村橋久成 319-334p
             森常吉 335-343p
             土方歳三軍の塹壕 344-347p

榎本さんの項を見たところ、特に目新しい事は書かれてなかったようです。なにせ、参考文献が井黒氏と加茂氏の著書、他なので…。
でも初めて見る名前もたくさんあるので、ぜひ読んでみたいと思います。でも購入はもうちょっと先かな(^^;


 

【2007/07/28 04:46】 | 箱館戦争本
トラックバック(1) |

紹介ありがとうございます♪
あるゆ
榎本隆充さんの講演会、行ってきましたよー!
そのうちレポも挙げますね♪♪

『箱館戦争銘々伝』、私も購入はもうちょっと先になりそうです^^;収録されている人物の一覧、ありがとうございます!わーよく知らない人がいっぱい…(笑)。榎本さんや土方さんなんかは、1人で1冊の本になったりもしてますから、こういう大人数をまとめた物にしちゃうと逆に頼りなくなっちゃうのかも知れないですねー。

TBさせてください^^*

す、すみません(汗)
香音里
あるゆさん、こんばんはー。

ごめんなさい~。上巻の方の「岩橋教章さん 77-93P 」が抜けていたようです(^^;「箱館戦争」を活写した画家さんだそうです。
けっこうマニアックな人選じゃないですか?(って、私が知らないだけ?)私としては永井(玄蕃)さまも入れて欲しかったです~。
こちらからもTBさせてください。

榎本さんの講演会のレポ、楽しみにしています(^^)

・・・・下巻のみ。
高松飛鳥
買ってしまいました。
どうして・・・?といわれても、下巻だけです。
知ってる方が多いのが、嬉しいですね。

このコメントの続きは・・・・メールで。


香音里
早速買われたのですね。凌雲先生、一番ページ数が多いようで、きっと高松さんが喜んでいるだろうなーと思っていました(笑)

榎本さんと土方さんが別々の巻なので、上下とも買う予定です。

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7月発売の幕末系「気になる本」hakomei1.jpg
箱館戦争銘々伝 上
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新人物往来社 (2007/07/23)

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箱館戦争銘々伝 下
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新人物往来社 (2007/07/23)


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晋作蒼き烈日
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秋山 香乃
日本放送出版協会 (2007/07/20)


風雲児たち 幕末編」11巻も7月30日発売です。


【2007/07/20 23:23】 | 箱館戦争本
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箱館戦争写真集
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箱館戦争ゆかりの場所や史跡を、鷺ノ木上陸から終戦、そして戦没者の慰霊碑まで順を追って写真で紹介しています。古写真は絵と違ってやはりリアリティーがあり、当時の様子がよく解ります。当時の人はこの風景を見て、ここで戦っていたんだなぁと思うと感慨深く、特に回天の残骸古写真はショッキングでした。現在に残る史跡等の写真は、箱館に行けない私にとっては嬉しいです。カラー写真もあればもっと良かったかな。
とにかく、箱館戦争に興味のある人はぜひ、一家に一冊置いておいて損はないと思います。

【2007/02/27 23:55】 | 箱館戦争本
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ブリュネ
岡田 新一 田中 彰 クリスチャン ポラック 紺野 哲也 綱淵 謙錠
中央公論社 (1988/06)


徳川幕府の軍事顧問団として来日し、榎本軍に参加し共に箱館まで行って一緒に戦ったフランス軍士官ブリュネが残したスケッチ。

ブリュネの絵はとても緻密で、写真を見ているかのようです。写真機がなかった当時、情景を正確に素描する能力は、陸軍士官にとって必須だったそうです。
箱館戦争だけでなく、堺事件やパークス襲撃事件、また庶民の生活なども描かれていて、当時の日本の様子がわかる貴重な資料です。他にメキシコ遠征時のスケッチもあります。

人物画もあり、十五代将軍慶喜のスケッチもあります。スケッチと共に簡単な説明も書かれていて、「アラミスと呼ばれた女」の主人公お柳のモデルになったのは「初めて出会ったフランス語を話す日本人ジツタロウ(通称アラミス)」と書かれている、髷を結った小柄な感じの人物の絵。
小杉雅之進の「麦叢録」や、新政府軍側の藩士の描いた絵も載っているので、見比べてみるのも面白いです。

【2006/08/13 08:55】 | 箱館戦争本
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