和魂凡才 2006年04月
和魂洋才の人・榎本武揚を主に、幕末関係の話や本の紹介をする凡才人のブログです
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「堀江被告保釈」というニュースを見て、今、頭ン中がエノでいっぱいの私は、ついつい榎本さんの入牢時代の話を思い出しました。堀江被告は拘置所の独居房で「白い巨塔」などの本を差し入れしてもらって、読んでいたそうです。榎本さんは獄中時代、よく化学書の差し入れをしてもらっていたそうですが、福沢諭吉に差し入れしてもらった本は自分には大した本ではなかったらしく、不満を漏らしています。・・・後年「痩我慢の説」で糾弾されたのは、これが原因だったりして(^^;

榎本さんが牢に入ったとき、博徒の親分という人物に「お前はどんな罪を犯して牢に入れられたのか」と尋ねられたので、「俺は榎本和泉守である」と言ったところ、たちまちみな平伏して、榎本さんの肩をもんだり、腰をもんだり、食事の世話をしたりして家来のようになり、牢名主然として過ごしたそうです。
榎本さんは、謡曲、端唄、都都逸などの芸達者だったそうですが、実は獄中で芸達者なこの博徒の親分に習ったそうで、この博徒は榎本さんが大臣になってからも、金の無心に来て、榎本さんも面倒を見てあげたそうです。(ドキュメント榎本武揚より)
獄中でも出世してからも、気取らない榎本さんらしさがうかがえます。

「幕末二万マイル」読了。この小説の中で、榎本さんは「獄中で教えてもらった」と言って錠前破りをやってます(^-^) 感想はまた後日。
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【2006/04/28 01:04】 | 榎本さん関係
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こっそり拝見させていただいているままこっちの何気ない日常さんのところで、ままこっちさんが作られた「チーム箱館占い」をやってみました。

結果は「星恂太郎」・・・なんとなく微妙な気持ちです。
星恂太郎は、恭順を決めた仙台藩から額兵隊を率いて脱藩した人で、榎本武揚が黒田了介に「海律全書」を送った際、その御礼として黒田から五稜郭に酒と鮪の差し入れがあり、皆が「毒でも入っているのでは」と訝る中、真っ先に酒を飲んだという剛毅な人。
星恂といえば、思い出すのが合田一道さんの「紅蓮のごとく 仙台藩額兵隊・星恂太郎の生涯」という小説。土方さんをすごく尊敬していて、榎本さんの事をとにかく憎むんです。いやホント、これでもかというくらい(^^;

そして、もう1つ思い出すのが「武揚伝」で額兵隊が脱藩する場面の榎本さんと大鳥さんの会話。額兵隊といえば、赤と黒(武揚伝では青)のリバーシブルの派手な軍服で有名です。その行進を見て大鳥さんが「あの軍服は、これで伊達ではなかった事になる」と言ったのに対し、「洒落か?」と聞き返す榎本さん。仙台藩といえば伊達氏。大鳥さんは「違う」と言いましたが、思わず笑ってしまいました。
どちらかと言えば、洒落が好きだったのは榎本さんの方だったみたいです。獄中に作って晩年に書にした言われる「ないない節」とか。だいたい自分の息子に洒落で名前をつけちゃう人だし。

でもこの占い、マニアックですよね。

【2006/04/25 00:01】 | 榎本さん関係
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小説 榎本武揚―二君に仕えた奇跡の人材
童門 冬二
祥伝社 (1997/08)
売り上げランキング: 308,416

これは小説?それとも伝記なのでしょうか?「伝記小説」とでも言うのでしょうか。
冒頭を読むと伝記的記述があり、気がつくと作者の創作部分になっていた、と言う感じです。
榎本さんがオランダ留学に向かう途中、セントヘレナ島でナポレオンの墓を前に「おれもナポレオンのような英雄になりたい」と思うシーンがあるのですが、果たして榎本さんは「英雄になりたい」と思うような性格だったんでしょうか…。あくまで「自分は幕臣である、技術者である」という意識が強く、箱館で総裁になったのも、彼が一番の適任者であり、入れ札で選ばれたからであって、「英雄になりたい」と望んでの事ではなかったように思うのですが。

戊辰戦争の部分が、すっぽり抜けています。鳥羽・伏見の戦いが始まったと思ったら、いきなり次の頁では黒田・福沢の助命運動になっています。一般的に知られている部分だから省略したんでしょうか?それにしても箱館戦争にほとんど触れないというのはどうかと…。黒田の回想や箱館の幹部達の紹介などでは少し記述がありますが。

箱館戦争で降伏以降の榎本さんの人生は、黒田清隆あっての事だと言うのはわかりますが、黒田に関する記述が多すぎるように思います。後半はまるで黒田が主役のよう…。特に榎本さんが「海律全書」を贈ったお返しに黒田が酒と魚を贈った、例の美談は何度も出てきます。
「二君に仕えた奇跡の人材」というサブタイトルの割には、彼の残した功績がほとんど語られずに終わっていて、中途半端な気がします。後半生の事ももうちょっと書いてくれたら…。

と、かなり辛口の事ばかり書きましたが、作者のあとがきにある「榎本武揚はもっと見直されていい幕末・明治の異材である。」という言葉には同感です。


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【2006/04/21 03:21】 | 榎本さん本
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新選組秘帖
新選組秘帖
posted with amazlet on 06.04.03
中村 彰彦
文藝春秋 (2005/12)
会津、新選組の小説を数多く書かれている中村彰彦氏の新選組物の短編小説のアンソロジーです。

収録作品は「輪違屋の客(加納惣三郎)」「密偵きたる(松山幾之介)」「ふらつき愛之助(加藤愛之助)」「近藤勇を撃った男(富山弥兵衛)」「忠助の赤いふんどし(沢忠助)」「巨体倒るとも(島田魁)」「五稜郭の夕日(市村鉄之助)」「明治四年黒谷の私闘(橋本皆助)」「明治新選組(相馬主計)」「対談 新選組と日本精神」※()内は小説の主人公
普段は脇役としてしか取り上げられない隊士たちが、主役になっています。松山幾之助、加藤愛之助という名前はこの作品で初めて知りました。
どの話も面白かったですが、市村鉄之助や相馬主計、島田魁ら箱館まで戦い、生き残ってしまった隊士達の話が哀しくて、胸を締め付けられます。
「明治四年黒谷の私闘」は、橋本皆助改め水野八郎が維新後、出世のために元新選組の有名隊士を斬って名を上げようとする話。さてその有名隊士とは?

中村彰彦氏の本は「新選組全史」を読んだだけで、小説を読んだのはこれが初めてでした。(積読本はたくさんあるんですが…)
面白かったので続いて「明治新選組」を読了。文庫本のタイトルの「明治新選組」は「新選組秘帖」に納められているのと同じです。こちらは幕末の話ばかりではなく、幕末・維新の話としては他に「近江屋に来た男」「尾張忍び駕籠」の二編。いずれも、あまり主役として取り上げられる事のない人達が主役です。


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【2006/04/10 02:40】 | 新選組本
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p>「伊庭征西日記 徳川直参の生き様と明治維新」 森田信吾 524円





484582414009mzzzzzzz_1 「伊庭の小天狗」と呼ばれた伊庭八郎秀穎の物語。
ちょっと笑ってしまったのは、当時、勤皇の志士たちが残した日記には時勢論を語るものが多いが、「『征西日記』には見事に一行もそのような記述はない・・・ただ、自らの業務と、京・大阪での物見遊山、そして食事の記録だけが、事細かに書かれているだけである。(本編より引用)」と書かれていること。・・・ミもフタもない(^^;
なのに、どうしてこの漫画にこのタイトルをつけようと思ったのかな?

いや、もちろんグルメシーンも出てきますが、メインはやはり伊庭の幕臣としての生き様です。心形刀流伊庭道場の御曹司のぼんぼん育ちかと思いきや、剣は天才、豪胆、幕臣として最後まで戦いぬく、短く太く生きた壮絶な人生です。肺病だし、けっこう痛い目に遭ってるし~。 伊庭八郎は美男だったそうですが、肖像画を見ると、う~ん。当時の美男はああいう感じだったのでしょうか?写真はいまいち解かりにくいし…同じ遊撃隊の人見さんの方が美男に思える。この漫画ではけっこう体格よく描かれてますが、本当は小柄な人だったそうですね。



新選組、近藤さんは出てきますが、扱いがちょっと・・・。土方さんらしき人は出てきません。榎本さん、出てきます。ダンディなオジサマ風。(何度も言いますが、土方さんより若いんだよ~)器が大きそうな人物です。(←結局それで〆るんかい!)


【2006/04/03 01:06】 | その他幕末本
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