和魂凡才 9月11日は何の日?
和魂洋才の人・榎本武揚を主に、幕末関係の話や本の紹介をする凡才人のブログです
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文久2年(1862年)の9月11日は、幕府のオランダ留学生が長崎からオランダに向けて出港した日です。このときのメンバーは

 軍艦組:内田恒次郎、榎本釜次郎、沢太郎左衛門、赤松大三郎、田口俊平
 蕃書調所教授方:津田真一郎、西周介
 医師:伊東玄伯、林研海
 職方:古川庄八、山下岩吉、中島兼吉、大野弥三郎、上田虎吉、大河喜太郎

このうち、大河さんはオランダで客死しています。
榎本さんら9人は慶応3年(1867年)3月に開陽丸を回航して帰国。

沢さんと、古川さん、上田さんが榎本さんと共に蝦夷まで行っています。
赤松さんはオランダ残留組で幕府瓦解後帰国し、榎本軍に参加しようとしますが、榎本さんに「君は将来の日本海軍創設のために必要な人物だから」とこんこんと諭され、同行を断念するのですが、密かにオランダから買い入れて来たクルップ砲を開陽丸に積み込みます。

話はそれますが、この林研海さんの家系図を見ると、すごい面々で驚かされます。
順天堂大学の祖・佐藤泰然の長女が幕府御典医・林洞海と結婚し、その長男が研海、二男が後の外務大臣・林董で、この人は佐藤泰然の実子で、お姉さんの家に養子に入っています。新選組ファンの方にはお馴染みの松本良順先生は実兄にあたります。董の娘は福沢諭吉の息子と結婚しています。そして、林家の3番目・長女の多津さんが榎本さんの奥さんで、その長男は黒田清隆の息女と結婚。二女・貞さんは赤松さんの奥さんで、長女・登志子は森鴎外の最初の奥さんです。末弟の紳六郎は西周(周介)の養子になっています。
実際、系図にしてみないとピンと来ないかも知れませんが、なんて、華麗なる一族!

留学生たちは、士分であったものも職方であった者も、その経験を生かして幕末から維新にかけての日本の近代化の礎になりました。

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【2007/09/11 23:59】 | 榎本さん関係
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お久しぶりです。
icewine5
香音里さん、ご無沙汰しております。

林一族の家系図、順天堂の付属病院で私も以前見た時すごいな~と思いました。

榎本さんは当然ながら親戚だから載ってますし、実は佐藤彦五郎さんの家系も順天堂とつながりがあって、家系図には土方さんの名前まで載ってましたよ~。

私は森鴎外も好きで、榎本さんに最初に興味を持ったきっかけでもあったんですけど、鴎外と登志子の間に生まれた森於菟や鴎外の妹の著作に多津さんや登志子さんの事、良順先生も出てきて、明治時代の榎本さんのちょとセレブな暮らしぶり(笑)が垣間見えたりします。

ホント、華麗なる一族ですねw
ちょっとずれてますが、後でTBさせてくださいませ。

追伸:記事違いですが、先週舞台「憑神」見てきました!


まやこ
>icewine5さん
初めまして&横レス失礼いたします。
多津さんや良順先生が登場する、森於菟や森鴎外の妹の著作は何という作品ですか?
わたしは森鴎外一族に興味があるんですが、娘(茉莉)の作品しか読んだことがないので、他の家族の作品も気になります。


香音里
icewine5さん、こんばんは。

実は一番最初に、この華麗なる一族の家系図の事を知ったのはicewine5さんのブログでした。土方さんまで登場するなんて、どんだけ~!?

多津さんのお兄さんの研海さんってば、すごく人を見る目がありますよね。留学しながら、二人の妹の旦那さまを品定めしていたんですね。(笑)旦那さま二人とも、明治になってから出世してるし。
林董さんは、榎本さんより14歳年下だけど、お義兄さんで義理の叔父さんなんですね。

「憑神」観られたんですね!また、感想をお待ちしてます。
こちらからもTBお願いいたします。

森於菟氏の著作について
icewine5
香音里さん、こんばんは。
どうもTBがうまくいかないようで、先ほど再度試してみたんですが、今度はうまくいったでしょうか。。。

多津さんは、本当に良い兄さんを持ちましたね(笑)

>まやこさん
はじめまして。
お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
すでにお調べになったかもしれませんが、この場をお借りして私のわかる範囲でお答えしますね。

>多津さんや良順先生が登場する、森於菟や森鴎外の妹の著作は何という作品ですか?

森於菟著「父親としての森鴎外」ちくま文庫
小金井喜美子著「森鴎外の系族」岩波文庫

いずれもメインは森鴎外のことなので、榎本さんや多津さんのことはほんのちょっと出てくるだけですけど、明治の彼らの姿が垣間見えるかもしれません。

鴎外の子供たちは於菟をはじめ異母妹の茉莉や杏奴、異母弟の類も「パッパ」の事を書いていますが、多分、榎本・赤松一族の事が出てくるのは森於菟氏の著作だけだと思います。
於菟の著作では、生き別れた生母・赤松登志子のことは結構書かれていました。
良順先生のエピソードが出ているのは鴎外の妹・小金井喜美子さんの著作の方です。

それ以外では、ご存知かもしれませんが、
松本清張「両像・森鴎外」にも榎本・赤松一族のことがちらっと書かれていましたよ。


香音里
icewine5さん、こんばんは。
TBうまくいってましたよ。こちらで承認後の表示になるので、遅くなったのかも知れません。exblogもTBの具合が良くないのでしょうか?ご丁寧にリンクされるようにしていただき、ありがとうございました。

本の情報もありがとうございました。同時代を生きていた人の書いたものは貴重な資料なので、ぜひ読んでみたいです。

「憑神」のレビューも読ませていただきました!榎本スキーには嬉しい舞台ですね。演じていた葛山さんのファンの方で、あの舞台を見て榎本さんに興味をもたれた方もけっこういるみたいです。早く観た~い。


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コメント
この記事へのコメント
お久しぶりです。
香音里さん、ご無沙汰しております。

林一族の家系図、順天堂の付属病院で私も以前見た時すごいな~と思いました。

榎本さんは当然ながら親戚だから載ってますし、実は佐藤彦五郎さんの家系も順天堂とつながりがあって、家系図には土方さんの名前まで載ってましたよ~。

私は森鴎外も好きで、榎本さんに最初に興味を持ったきっかけでもあったんですけど、鴎外と登志子の間に生まれた森於菟や鴎外の妹の著作に多津さんや登志子さんの事、良順先生も出てきて、明治時代の榎本さんのちょとセレブな暮らしぶり(笑)が垣間見えたりします。

ホント、華麗なる一族ですねw
ちょっとずれてますが、後でTBさせてくださいませ。

追伸:記事違いですが、先週舞台「憑神」見てきました!
2007/09/13(Thu) 02:31 | URL  | icewine5 #c9qZ026s[ 編集]
>icewine5さん
初めまして&横レス失礼いたします。
多津さんや良順先生が登場する、森於菟や森鴎外の妹の著作は何という作品ですか?
わたしは森鴎外一族に興味があるんですが、娘(茉莉)の作品しか読んだことがないので、他の家族の作品も気になります。
2007/09/13(Thu) 23:30 | URL  | まやこ #ZA9zVw0U[ 編集]
icewine5さん、こんばんは。

実は一番最初に、この華麗なる一族の家系図の事を知ったのはicewine5さんのブログでした。土方さんまで登場するなんて、どんだけ~!?

多津さんのお兄さんの研海さんってば、すごく人を見る目がありますよね。留学しながら、二人の妹の旦那さまを品定めしていたんですね。(笑)旦那さま二人とも、明治になってから出世してるし。
林董さんは、榎本さんより14歳年下だけど、お義兄さんで義理の叔父さんなんですね。

「憑神」観られたんですね!また、感想をお待ちしてます。
こちらからもTBお願いいたします。
2007/09/13(Thu) 23:50 | URL  | 香音里 #kEiR1XsI[ 編集]
森於菟氏の著作について
香音里さん、こんばんは。
どうもTBがうまくいかないようで、先ほど再度試してみたんですが、今度はうまくいったでしょうか。。。

多津さんは、本当に良い兄さんを持ちましたね(笑)

>まやこさん
はじめまして。
お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
すでにお調べになったかもしれませんが、この場をお借りして私のわかる範囲でお答えしますね。

>多津さんや良順先生が登場する、森於菟や森鴎外の妹の著作は何という作品ですか?

森於菟著「父親としての森鴎外」ちくま文庫
小金井喜美子著「森鴎外の系族」岩波文庫

いずれもメインは森鴎外のことなので、榎本さんや多津さんのことはほんのちょっと出てくるだけですけど、明治の彼らの姿が垣間見えるかもしれません。

鴎外の子供たちは於菟をはじめ異母妹の茉莉や杏奴、異母弟の類も「パッパ」の事を書いていますが、多分、榎本・赤松一族の事が出てくるのは森於菟氏の著作だけだと思います。
於菟の著作では、生き別れた生母・赤松登志子のことは結構書かれていました。
良順先生のエピソードが出ているのは鴎外の妹・小金井喜美子さんの著作の方です。

それ以外では、ご存知かもしれませんが、
松本清張「両像・森鴎外」にも榎本・赤松一族のことがちらっと書かれていましたよ。
2007/09/16(Sun) 02:03 | URL  | icewine5 #ntGpWf4A[ 編集]
icewine5さん、こんばんは。
TBうまくいってましたよ。こちらで承認後の表示になるので、遅くなったのかも知れません。exblogもTBの具合が良くないのでしょうか?ご丁寧にリンクされるようにしていただき、ありがとうございました。

本の情報もありがとうございました。同時代を生きていた人の書いたものは貴重な資料なので、ぜひ読んでみたいです。

「憑神」のレビューも読ませていただきました!榎本スキーには嬉しい舞台ですね。演じていた葛山さんのファンの方で、あの舞台を見て榎本さんに興味をもたれた方もけっこういるみたいです。早く観た~い。
2007/09/16(Sun) 05:26 | URL  | 香音里 #8mReYzzM[ 編集]
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2007/09/16(Sun) 01:36:46 |  月夜に晩酌
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